最近の読書
仕事を始めて1年が過ぎ、通勤時間に本を読む習慣を身につけました。
とは言っても、地下鉄に乗っている時間は正味10分あるかないか。待っている時間にちょっと読んだとしても、全然進みません。
日によって通勤時間をスマホのメッセージを返す時間に充てたり、資格の勉強に充てたりしていると内容が分からなくなってしまって戻って読んでみたり。
そんなぼちぼち読書の記録を振り返っておきたいと思います。
平野啓一郎 「かたちだけの愛」
お騒がせ女優が事故に巻き込まれたところをデザイナーの主人公が偶然助けるのですが、女優は脚を切断する事態に。彼女の義足をデザインすることになった主人公と、どん底生活の彼女の物語です。
「マチネの終わりに」も読みましたが、平野さんの作品は書かれていないところに登場人物たちの気持ちの動きがあるような気がします。
カタカナの名詞が印象に残る書き方だなと思います。
三島由紀夫 「美徳のよろめき」
上流家庭の奥さんである節子と、ザ・若者な土屋との不倫を描く物語です。
お人好しすぎる節子にイライラ〜という反面、なんの不自由もない生活をしつつもただそれが幸せとは限らないんですよね〜ん〜なんか分かる〜。
という、三島ワールド。
他の作品も読んでいきたいです。
川口俊和 「コーヒーが冷めないうちに」
とある喫茶店のあの席に座ると、自分が思う過去に戻れるらしい…。でも戻れるのはコーヒーが温かい間だけ、場所を移動することは出来ず、喫茶店の席のまま。
はじめは喫茶店のお客さんが「言えなかったこと」「聞きたかったこと」を解決しに過去に戻るのですが、そのうち喫茶店に深く関わる人々が人生をかけたタイムスリップに出掛けます。
その人たちに心を寄せるたび、ちょっと泣けます。
読書の感想や紹介文って難しいですよね。ちょっとずつ書いて、練習したいなと思っています。